朝日新聞の京都版「京のあしたへ」の連載“議員力を問う”のタイトルで共同代表・新川達郎へなされたインタビューの一部です。
全文は下記で、お読みください。
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000221104050004
―「議員力」とは。
わかりやすく言えば、議会を動かす能力。議会制度や法律の知識をはじめ、議会運営の技術と実践力など、民主主義社会を担う代表者としての力量です。
しかし現実には、公共のための政策を議論し、決定すべき立場の人たちが党利党略に明け暮れている。多くの地方議会が首長提案の議案をほとんど否決せず、修正すらしない。まともな議員提案の条例もない。こんなことで行政を監視していると言えるのか。
一方で、国民の視線も気になる。政治不信や政治家へのバッシングが極端に進み、地方議会不要論さえ出てきた。こうした傾向は、民主主義社会の否定につながるものです。
そんな危機感から2年前、学者仲間らと議員力検定を始めました。これまでに4回実施し、地方の現職議員や議員をめざす人たち約600人が参加しました。(略)
―議員力検定を通じて変えたいことは何ですか。
議員として足りない点、伸ばさないといけない点に気づき、議会活動に反映させてもらえれば理想的です。最難関の「議員1級」に受かった若手の議員らが地域を越えてネットワークをつくるなど、おもしろい動きも出てきた。そういう人たちが一つのモデルとなり、議員を志す人が増えてくれればうれしい。
―まもなく投票です。
市民の側も選ぶ力が問われる。民主主義を使いこなす「市民力」です。わが利益代表を選ぶのではなく、どういう選択がより多くの人の共通の利益になるかを考えること。候補の主張を見極め、判断する力が求められます。
2011年4月7日木曜日
“議員力を問う”インタビュー
2010年2月2日火曜日
2009年11月17日火曜日
立命館宇治中学・高等学校でミニ検定と講義を実施
7月13日(月)京都府宇治市にある立命館宇治中学・高等学校の課外授業として、議員力検定ジュニア級ミニ検定試験と議員力講義(共同代表・新川達郎)を実施しました。これは、同校の社会科の先生からの依頼を受け、行ったものです。
講座を開催するにあたり、はじめに議員力検定設立の趣旨を説明し、ミニ検定試験を行いました。全10問、制限時間は20分を予定していましたが、受講した生徒のみなさんにとっては余裕があり、終了予定時間を早めに切り上げ、問題の正答発表と解説に入りました。
初めに全部の正解を発表。ときおり「あたった~」という声が静かな教室にこだましました。正答6問以上を合格とし、後日採点をし、認定証を送りました。新川による問題解説は、出題のねらいと選択肢一つひとつをていねいに解説。生徒のみなさん全員が真剣にメモを取っていたのが印象的です。
つづく議員力講義は、民主政治の変遷から議会制度、議員、議会の役割と求められる力などについて、通常の授業とは少し角度の違った視点から話が進んでいきました。
講座を終え、質問を受けましたが、出題した裁判員制度のほか、「選挙にはいくらくらいかかるのか」という具体的な問いもありました。
最近の若い人たちの政治への無関心、社会との関わりの薄さを指摘するのは簡単ですが、受講いただいた生徒のみなさんに、それを感じることはありませんでした。私たちの若い人への姿勢や関わり方にこそ、大いに問題があるのではないかと考えさせられた次第です。立命館のみなさん、ありがとうございました。
学校を訪問して行う「ミニ検定試験&議員力講座」は、児童・生徒のみなさんに議会や議員の仕事について知っていただき、政治をもっと身近なものとしていただくための事業のひとつです。全国の小中学校、高等学校へ出かけていきます。詳細は事務局までお問い合わせください。(TEL 03-5367-8295)